サピックスの宿題をやらない息子 大丈夫?

宿題をなかなかやらないんです。この調子で大丈夫ですか?

こんな疑問にお答えします。

こんにちは。私は息子二人をサピックスから慶應の付属中学に入れた母です。私の経験からサピックスの宿題について感じたことをお話ししますね。

結論

サピックスの宿題は、全部やらなくても大丈夫。

サピックスの宿題、ホント多いですよね。全部できるわけがありません。少なくとも息子たちは4年のころは全然終わらなかったと思います。自己紹介にも書いてありますが、我が家の息子は二人とも慶應です。私の意見は最難関校を目指す人たちには、まったく参考にならない内容です。ですが、早慶の付属校レベルを目指す人たちにはお役に立てるのではないかと思っています。早慶の付属校と最難関校とは雲泥の差ですから。サピックス偏差値では筑駒と慶應は10ポイント程度違います。

しつこいようですが、最難関校を目指すお子さんは宿題は全部やっていると思います。ですが、我が家の息子たちは4年生の時は本当に幼稚で、私が机にテキストを広げて「5時からやろうね。」とか、「時間だよ。さぁ、やろう!」と言ってもなかなか始められませんでした。私がテキストを声に出して読みだすと、ようやく重い腰を上げて横に座るということの繰り返しでしたが、それでもサピックスのやり方に少しずつ慣れていった気がします。

私がサピックスの4年生の保護者会に出席した時、こんなことがありました。一通り先生の話が終わり、最後の質疑応答の時間に、ある保護者が、 「宿題だけしかやっていないのですが、何か他にやったほうがいい、おすすめの問題集などありますか?」という質問をしたのです!私は「え?なに?うちは宿題も全部やりきれてないのに・・・。宿題以上にもっとやりたいってこと?」と正直本当にビックリしました。

今にして思えば、最難関校を目指すご家庭だったのでしょう。我が家は中学受験をしようと思い立った時点で、のんびり屋の我が子には付属校がいいにきまっていると思っていたので、最難関校を目指したことは一度もありませんでした。ですが塾の方針としては、やはり実績を出したいのですから、筑駒や御三家に合格してもらいたいのですよね。保護者会は主にその方たちを対象に学習の進め方をお話しされていたと思います。そこで、塾では教えてくれない、早慶レベルを目指す方たちへ、塾の宿題の取り組み方をお話ししたいと思います。

宿題はなんのためにやるの?

では、そもそも宿題とはなんのためにやるのか考えてみましょう。先生はどうしてたくさんの宿題をだすのでしょう。どうしてこんなにたくさんやれと言うのでしょうか。私の経験では以下の3つの目的が考えられます。

宿題の目的
  • 覚えるさせるため
  • ミスをなくすため
  • 暇をつくらせないため

覚える

中学受験には膨大な知識が必要です。算数は暗記だけではなくひらめきが大切とか、想像力とか発想力とかいう意見も聞きますが、解き方を理解し覚えて、次に同じ問題が出た時に、その覚えた知識を使って解けるようにする。という作業の繰り返しです。結局は覚えたもん勝ちだと私は思っています。中学受験においては、入試問題にやったことがある問題が8割出ると思ってください。80点とれれば合格できます。国語だけは初めて読む文章の可能性は高いですが、読解問題以外の知識や漢字問題はきちんと覚えていれば落とすはずのない問題です。やったことのある問題に当たるために、出来る限りたくさんの問題を経験させたいという塾側の気持ち、わかりますよね。

先生が宿題を出すのは、覚えてほしいからです。授業で扱った知識を家で宿題としてもう一度取り組むことで、記憶を確実なものにしてもらいたいという意図です。そして、次の授業で復習問題をやって、もう一度思い出しますよね。1.授業、2.宿題、3.次の授業 と3回繰り返すことによって覚えてもらおうと思っているのです。

ミスをなくす

誰にでもミスはあります。特に、やり方はわかっているのに計算ミスをしてしまうとか、問題の読み間違いで違う答えを書いてしまうなど、悔やまれるミスはしたくないものです。私は、ケアレスミスを減らすただ一つの方法は、繰り返し練習することだと思っています。つまり、体操やフィギュアスケートの選手がミスをなくすためにひたすら練習する、あれと同じことです。ですから塾の先生はひたすら計算問題を宿題に出すのです。計算は筋トレと同じと聞いたことがありませんか?トレーニングで筋肉はつきますが、サボればすぐに落ちてしまいます。 計算力がなければ解き方がわかっても、点に結びつきません。基礎トレを我が家では筋トレと呼んでいましたよ。キソトレとキントレ、カタカナだとそっくりですよね。普通部の算数は途中式も全部書かせるので、部分点がもらえるようですが、答えが合っているに越したことはありません。先生は確実に点をとらせるために、筋トレを宿題を出しているのです。

暇な時間をつくらせない

最後にもう一つ宿題の目的があります。それは、暇な時間をつくらせないということです。つまり、子供は暇な時間ができるとすぐにゲームをやったり動画を見たりしてしまいますよね。サピックスの先生いわく、敵はゲームと動画だそうですよ。そういう時間をできるだけ作らせたくないのです。ですから学校へ行っている時間とご飯を食べたりお風呂に入ったりする時間以外の時間をすべて使って、やっとできるぐらい大量の宿題を出しているのです。

宿題は優先順位をつけて

早慶レベルは塾の宿題をやれば十分です。塾の宿題がやりきれなくても大丈夫です。親が優先順位をつけてあげてください。優先順位がわからない場合は、「これができなかったらどうなる?」とか、「これをやらなかったら怒られる?」とか聞いてみるとわかると思います。授業で恥ずかしい思いをしないために絶対に覚えなくてはいけない問題がありますよね。それは必須ですが、ミスをなくすための筋トレ問題や、暇をつくらせないための問題は、優先順位は低いです。ですが、やらなくていいという意味ではありません。筋トレ問題も時々はやりましょう。土日だけとかね。次の授業でできないと恥ずかしいとか、怒られそうなページだけは「完璧に覚えよう!」と次の授業までに2回ぐらいは繰り返して仕上げて行きたいものです。といっても、これは理想で、実際私は捨てた宿題が多すぎて6年生になってから相当焦りましたが・・

学校が最優先

お子さんに「これだけは絶対やろう。」と教えてあげてください。そして、怒られないレベルでできる限りこなせばいいと思います。そんなことより、4年5年のうちは学校生活を最優先させてあげてください。学校をおろそかにすることは、親が思っているよりずっと子供にストレスを与えてしまうと思います。我が家も6年生のGWまでサッカーを続けていたし、ゲームも大好きだったので、本当に時間がなくて塾の宿題はやりきれないのが当たり前でした。学校がつまらないと、家でも不機嫌になりがちですし、不機嫌な状態では塾の宿題もはかどりません。学校第一です。ただ、6年生の1年間だけは・・ちょっとだけ学校の方の手を抜かせてもらってください。この話はまたどこかで・・・

まとめ

塾の宿題がやりきれないことで、親が怒る必要はありません。もちろん、やったほうがいい問題ばかりが宿題に出ているのですが、やらなければならない問題にしぼってやればいいと正直私は思っています。宿題をやるというより、次の授業で恥ずかしい思いをしないために、最低限のことを覚えるという感覚ですよね。4年5年はうまく手を抜くコツをつかんでください。6年は志望校別に分かれますから、そこからは与えられた宿題は必至にこなしてくださいね。できるだけ経験値を上げるためです。我が家はそんな感じで慶應に合格できました。

↓このブランドご存知ですか?イイ感じの男の子の服、しかもお手頃価格でおススメです。